挨拶
介護福祉士・産業カウンセラー・健康経営アドバイザー・元国税調査官 “おかん税理士” の飯田真弓です。
私どものHPにご訪問いただき、ありがとうございます。
“おかん税理士” って、いったい何なの?と思われたでしょうか。
ここでは、少し長くなりますが、私の自己紹介をさせていただければと思います。
私は、男女雇用機会均等法の施行により、初級国家公務員(税務職)も女子に門戸が開かれた年に採用され、2008年まで26年間、大阪国税局管内の税務署で税務調査という仕事をしていました。
税務調査の対象となるのは、税金を正しく申告しなかった方。儲かりすぎて税金を払いたくないと思っている方で、お金持ちの方がほとんどでした。当初、私は、“お金持ち=幸せ”と思っていたのですが、必ずしもそうではありませんでした。
一方、調べる側の調査官たちは国家公務員。親方日の丸で将来安泰かと思われがちですが、彼らも、必ずしも幸せそうではないという現状がありました。あるとき、同じ税務署で勤務していた後輩が、自ら命を絶つということがありました。同僚である私は、葬儀のお手伝いに行ったのですが、そこで目の当たりにしたのが、成績優秀で採用された彼の同期生の嗚咽する姿と、忙しいさ中、自分の部下が亡くなったことを迷惑そうに小声で話す上司や幹部たちの二分化した光景でした。
私は、税金の使い道を考えることが多い国家公務員の中で、税金を正しく申告して貰うための業務である税務調査という仕事にやりがいと誇りを持っていました。けれども、税務調査の際、いろんな経営者とお話をさせていただく中で、税務調査よりも、誰もが活き活きと自分らしい人生を送ることができることのお手伝いをすることを生業にしたいと考えるようになっていったのです。
そのためには、まず、人の心理について学ばなければならないと思い、国税に勤務しながら通信制大学(放送大学)に入学し心理学を勉強しました。大学では、心理学の基礎的な知識を得ることはできたのですが、それは理論ばかりで頭でっかちなものでした。もっと使える心理学はないだろうかと探したところ、出会ったのが、芸術療法の中の“コラージュ療法”でした。
約2年間、休日を利用して“コラージュ療法”を学ぶため、大阪から東京まで通いました。その後、独自にボランティアで“コラージュ療法”の講座を大阪で開催するようになりました。看護師や福祉関係の仕事をしている方が参加されていたのですが、
「これは、ボランティアでやることではない。ちゃんとプロとして活躍しないとダメよ!」
と、言われるようになりました。
あるとき、2年間休職している方が、私の主催する“コラージュ療法”の講座に参加されたのですが、その方が、1回の参加で気付きを得られ、職場復帰を宣言されるということが起こったのです。
「作品を作ってみてわかりました。今の私は、人目を気にして、寝そべっているだけです。そのことを作品から客観視することができました。今のままではダメだと気づいたんです。私、職場に復帰します。飯田さんは、独立されるんですよね!」
その方は、ご自分が作られた作品からの気付きについて、そのように話してくださったのでした。
私も、この日、自分自身の進退を決めました。
「心の病の治療法である“コラージュ療法”を治療ではない、予防法として活用することで、誰もが活き活きと自分らしい人生を送るお手伝いを仕事にするんだ!」
と、心に誓いました。
※私は医師ではないので、現在は“療法”という言葉は使っていません。”コラージュ療法”を元にアレンジし考案したワークショップを”エコラージュ”と名付け、商法登録しています。
メンタルヘルスケア事業を始めるべく独立開業したのは2008年でした。今では制度化されましたが、ストレスチェックもまだ始まっていませんでした。中小企業の経営者が集まる勉強会などに参加し、メンタルヘルス事業の話をするのですが、その頃の関西は、
“メンタルヘルスっていったい何やねん?それよりも、税務調査の話の方がよっぽど興味あるわ!”
と言われる方がほとんどでした。
次第に私は、中小企業の経営者のみなさまのご要望にお答えすべく、税務調査について話しをさせていただくことが仕事となっていきました。最初は、税務署で働く様子を話すことに乗り気ではありませんでした。けれども、私がお話をさせていただくことで、中小企業の経営者のみなさまの不安を軽減することに繋がるのであれば、それをメンタルヘルスと言えるのかも知れないという思いに至り、積極的に話をするようになりました。
いろんな勉強会で税務調査の話をさせていただく中、日本経済新聞出版社の編集長とご縁が繋がり、2013年、『税務署は見ている。』という本を出版しました。初めての出版だったのですが、発売即増刷で、ロング&ベストセラーとなりました。初版から10年が過ぎ内容が少し古くなってしまったので、2023年、改訂版の『税務署はやっぱり見ている。』を刊行しました。
拙著を読まれた方から講演の依頼があったりで、現在では、法人会・納税協会・商工会議所・各種経営者団体や税理士会からも依頼を受けるようになり、税務調査の本質を語ることが私の仕事ひとつとなりました。
税務調査の話をする一方で、当初の志である、メンタルヘルス事業については、古巣の国税庁からの依頼を受け霞が関でメンタルヘルス研修を行ったり、一般社団法人日本マインドヘルス協会を設立し、中小企業の離職率改善研修や、ワークショップ、個人向けのカウンセリングも行えるようになりました。
税務調査の話とメンタルヘルス。一見かけ離れているように見える二つの仕事がひとつになったのが、2023年、中央経済社からのご依頼で『教えて飯田先生! メンタルが強い税理士にどうすればなれますか?』を出版したことでした。真面目すぎて税務調査に不馴れな税理士事務所のメンタルケアについて書かせていただきました。
与えられた仕事を手を抜くことなく、真面目に取り組んでいれば、本当にやりたい仕事ができるようになってきました。そして、自分自身のスタンスは、おせっかいな母親のような感覚で仕事をしていると感じるようになったのです。
関西では、母親のことを親しみを込めて“おかん”と呼びます。私自身は子育ては卒業し孫もいるので“おかん”ではなく、実際には”おばあちゃん”なのですが、社会の、みんなのおかあさんという気持ちで自らを“おかん”税理士と名乗ることにしたのです。
父親が認知症になってからは、介護の仕事に興味を持ち、介護福祉士の資格を取得しました。最近では、介護の現場で働くヘルパーのみなさまや、ご家族の介護をされている方々のお悩みやお困り事を聴かせていただくことも仕事にしたいと取り組んでいます。
誰もが活き活きと自分らしい人生を送るためには、“今日ね、あのね、こんなことがあったんだけど…。”と、安心安全に気持ちを吐き出せる場、自分の気持ちを吐き出して、一旦リセットさせることができる場が必要だと思っています。
主役は、“あなた”。“あなた”が存分に力を発揮できるように、サポートさせていただくのが、私が本当にやりたかった仕事です。
“あなた”は、企業かもしれないし、子育てに奮闘しているママかもしれません。男性と同じように肩を並べて働いていきたけれど、これからどうすればいいのかしらと立ち止まっているキャリアウーマンかもしれません。
両親が認知症になって困ってる方かもしれないし、定年退職したら、今度は自分が本当にやりたいことで起業しようと思っている中高年の方かもしれません。
また、今の会社に籍を置いたまま副業を始めたいと思っているサラリーマンの方かもしれません。
“あなた”は、いろんな思いをお持ちでしょう。1人で抱え込まず、まずは、”おかん税理士” 飯田真弓にぶちまけてみませんか。
語ること、アウトプットすることで、新たなアイデアが浮かぶこともあるのです。
あらゆるお悩みをお聴きさせていただくことでお役に立ちたい。
“おかん税理士” 飯田真弓は、そんな風に思っています。
資格等
介護福祉士・税理士・産業カウンセラー・健康経営アドバイザー・日本芸術療法学会正会員・一般社団法人日本マインドヘルス協会代表理事・Credo税理士法人顧問
理念
「こころに気づきともに健やかな未来を育み合う」を理念に、一人一人が、自分自身の在り様に気づくことのお手伝いをしたいと考えています。